民間調査会社の東京商工リサーチが9日発表した2月の企業倒産件数は前年同月比10%増の1318件だった。増加は9カ月連続。上場企業7社を含めて大型倒産が相次ぎ、負債総額は3・3倍の1兆2200億円に達した。2008年度の倒産件数は6年ぶりの高水準になる見通しだ。
2月の倒産を業種別にみると、建設(8%増)や不動産(51%増)が引き続き増え、全体を押し上げた。製造業(36%増)や卸売業(11%増)などでも急速に増加した。景気悪化で電機や自動車など大手メーカーが減産し、下請け企業などが倒産に追い込まれているようだと商工リサーチは分析する。
(NIKKEI NET)