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妙高高原ネイチャーエッセイ
しらかば林の見える窓から ペンションボンネイジュ 酒井康雄 木の実の落ちる静かなひびき さすがに十月も中旬をすぎると、遅れていた秋もいつものようにやってきます。 家の前のイタヤカエデが秋を知らせるバロメーターになっています。いつもは九月中旬に紅葉がはじまるはずが、今年は十月中旬にようやく大きな葉が黄色くなり、つぎつぎと散りはじめました。 二年ほど山の実が不作で森の動物たちが困っていたと思うのですが、今年はそれをとり返すように栗や楢や栃の実が豊作です。 残念ながらキノコは遅く、出るのか出ないのかわかりません。冬近くなったら突然出てくる年もありますから、楽しみに待っています。 それぞれの木が秋の感じ方がちがうのでしょうか、栗は木によって少しずつ時間をずらして実を落としてくれます。私のテリトリーの中の栗は六本ほどあって、あまり欲深くすると小さな山栗はあとの処理に困るから、そこそこで終わりにするのです。 今年は、渋皮煮、茶巾しぼりでお客さんに出しました。栽培種より山栗の方が味が濃密でおいしいからぜいたくと言うものです。 庭の楢や栗の実が絶えまなく、パシッと音をたてて落ちてきます。昔、大きな椎の木の下で、上を見あげて落ちてくる小さな実を待ちつづけていた少年の日を思い出しました。 ---- 「順徳院記念佐渡百人一首」に応募したところ、全国から応募の歌人の1人に選ばれました。 詠んだ場所は柿崎近くの冬の海岸です。初めて佐渡に行きましたが、両津町はさびしい町でした。 軒ひくき海辺の町は犬猫の ゆく影もなくひと日吹雪けり お問合せ プチペンション・ボンネイジユ 新潟県妙高市池の平 0255‐86‐3309 http://www.e-site.biz/bonneneige/
by lrmogawa
| 2007-11-01 00:00
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