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「順算」と「逆算」の発想 今こそ逆算の発想で、個性を活かした本来のサービスを 順算の発想・逆算の発想とは 順算は私の造語であり、辞書を調べても出てこない。私が考えている順算の発想とは、今ある事実を一つひとつ積み重ねていって、ある考えに到達する発想法である。開発で言えば、今ある技術や商品を前提にして、現状の商品よりも、少し改良したものを創り出すという発想法である。この発想法は、学校の勉強ができる人が得意だ。学校の勉強ができる人の多くは、具体的な問題が与えられたとき、優れた能力を発揮する。順算の発想は、ある程度目に見える現状を前提にするので、その問題も具体的になっていることが多い。 これに対して逆算の発想とは、あるべき姿を先に作り上げ、それを達成するために今何をすべきかを考える発想法である。開発で言えば、現状の技術を前提にした可能性などはさておいて、自分たちが本当に開発したい商品のあるべき姿をはっきりさせ、それを実現するという発想法である。 この発想法は、現状を積み上げていくのとは異なり、目に見ない先のことをイメージする力がなければできない。学校の成績が良いからといって、簡単にできるものではない。 経済が右肩上がりの時には順算の発想で足りる 市場規模がどんどん大きくなっていく経済の成長期には、順算の発想で十分である。市場規模が大きくなる成長期には、現状品でもそこそこ売れる。ましてや、現状品よりも少しでも良いものであれば、もっと売れることになる。したがって、経済の成長期には、今を前提にして少し良いものをという順算の発想の方が、安全で、確実な売り上げが期待できる。 また、経済の成長期には、開発だけでなく、ものごとの全てが、今よりも少しよければ、それなりの成果を手にいれることができたし、達成感も味わうことができた。今を前提にして物事を考える発想法は、「横断歩道、みんなで渡れば怖くない」という標語のように、回りを気にしながら、回りと同じことが安心を誘う考え方になる。だから、ほとんどの人が同じような考え方をして、独創的な考え方ができなくなる。 ますます必要になる逆算の発想 経済成長が停滞している現在では、個性化がテーマになる。しかし、順算の発想では、どの会社の商品も似たようなものになってしまう。なぜなら、技術者が持っている技術知識のレベルは、どの会社でもそれほど変わらないからである。順算の発想をすれば、現状の同じような技術レベルが前提になるので、開発される商品はどれも似たようなものになる。しかも、それは現状品よりも少しだけ良いものという域を出ない。これでは社会に受け入れられにくくなる。 しかし、逆算の発想のもとでは、現状の技術レベルはさておいて、本当に開発したい商品は何なのか、あるいはお客様が求めている商品は何なのかを先に決めなければならない。現状を一歩一歩積み上げていく順算の発想法より、個性化がしやすくなる 特に、商品もサービスも個性化していかなければ生き残れない社会になっている現在では、逆算の発想がますます重要になる。 ベル特許事務所 弁理士 嶋 宣之 http://www.bellpat.com
by lrmogawa
| 2009-04-01 00:00
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